By ナオ船長
- 船乗りの退職理由No.1
- 船乗りの辞め方
- 船乗りの退職後
- 船乗りの離職率を下げるには
船乗りの退職|結論
- 船乗りの退職理由No.1
・人間関係によるもの - 船乗りの辞め方
・退職を告げずに辞める人も少なくない
・休暇中|賞与をもらってから辞める - 船乗りの退職後
・他の船会社へ転職
・陸の会社へ転職 - 船乗りの離職率を下げるには
・船内環境を改善する必要がある
船乗りの退職理由
船乗りの退職理由は主に下記になります。
- 人間関係
- 技術の向上|他の船種に乗りたい
- 給料|休暇に不満
その中でも人間関係での理由が一番多く、船業界は入れ替わりが激しいと言われていますがそのほんどが若年層です。
コミュニケーションの問題でもありますが10代から60代(稀に70代もいる)の船員が乗っているので、年齢が離れすぎてまず話が合いません。そしてどんなに嫌な人とも毎日顔を合わせなければなりませんので、これがかなりのストレスになります。
僕が知る限り、海員学校を卒業した40〜50%の船員が3年以内に退職、または転職しています。
船乗りの辞め方|タイミング
退職を告げずに辞める人も少なくない
ぶっちゃけ連絡があればまだいい方で、港に着いて新米船乗りの部屋を見にいったら荷物がなくなっていた(逃げ出した)なんてことも珍しいことではありません。
連絡が取れない場合、最悪海に落ちた可能性もあるので安否確認が取れるまで出航ができなくなります。
休暇中|賞与をもらってから辞める
タイミングとしては休暇中に辞める人が多いです。これは陸と一緒で、7月または12月の賞与をもらってからの退職が多いですね。その関係から1、2月は求人が多いです。
また、新卒で就職して3ヶ月以内に辞める人も多いので6月あたりも求人が増えます。
船乗りの退職金|退職後
船乗りの退職金は?
会社によっては退職金が3年から(または5年から)もらえます。中小企業であれば、退職金共済制度というものがあり、毎月退職金を積み立ててくれています。
簡単にいえば会社が退職金として毎月3万円を積み立てているところに、さらに国が5,000/月程度上乗せして補助してくれるというものです。(実際には毎月3万5千円の積立金になる)
この退職金受け取りの際には手続きを自分で行う必要があります。そんなにめんどくさくないので退職後すぐに行いましょう。
退職後はどうしてるの?
- 他の船会社へ転職
- 陸の会社へ転職
よくある話なのですが、港に着いた時に他船から誘われるケースがあります。詳しい情報を聞いて実際に転職する人も少なくありません。よっぽどな理由がない限り、給料が上がって人間関係がよくなるのであれば転職しますよね。
また、船に限らず失業保険をもらいながら陸の仕事を探す人もいます。若ければ転職は可能なので、また船に乗りたくなったら乗るかくらいの気持ちの方がいいかもしれません。
船乗りの退職を防ぐには
とても貴重な船員の退職を防ぐには、やはり船内環境を改善する必要があります。
ここ最近の求人をみていると、備考欄に他の船員と仲良くできる人、船内にWiFiありなどといった記載もあります。船員確保にはどうしたら船員の定着率が上がるかを、会社と船員とが一丸となって考えていくことが重要ですね。
船乗りの退職|まとめ
- 船乗りの退職理由No.1
・人間関係によるもの - 船乗りの辞め方
・退職を告げずに辞める人も少なくない
・休暇中|賞与をもらってから辞める - 船乗りの退職後
・他の船会社へ転職
・陸の会社へ転職 - 船乗りの離職率を下げるには
・船内環境を改善する必要がある
実際に僕も自分が働きやすい船を見つけるまでは3回転職したよ。
▶︎僕にとっての働きやすい環境
- 挨拶や時間厳守など当たり前のことを当たり前にやる環境
- 常に改良改善をするという意識を船員皆が持っているという環境
- 上司だからとか関係なく、おかしいと思うことはおかしいと言える環境
それぞれ自分にあった船を見つけ、快適な船人生活を送りたいね!
船乗りのなり方が気になる人は下の記事も見てみてね!
ではでは、ごきげんよー!!