By ナオ船長
- 失敗しない船会社の選び方
- 訪船時に見るポイント
- 船会社を選ぶときのチェック項目
- 僕が船会社を選ぶときのさらにチェックする項目
※ここでは内航船に絞らせていただきます。外航船はまた違ったスタイルになります。
- 内航船とは日本国内のみを航海する船のこと
- 外航船とは海外航路を航海する船のこと
失敗しない船会社への就職|転職の方法|結論
- 失敗しない船会社の選び方
・必ず訪船する!
- 訪船時に見るポイント
・船の雰囲気(人間関係)
・船内の清潔さ
・船外の状態(錆び等)
・エンジンルームetc
- 船会社を選ぶときのチェック項目
・主要航路
・月間航海数
・休暇日数etc
- 僕が船会社を選ぶときのさらにチェックする項目
・積む荷物|ばら積船か専用船か
・荷役後の洗い物はあるのか(洗い物手当はあるのか)
・荷役は船側で行うのか、丘側で行うのか
・夜間荷役はあるのか
・ワッチ時間帯は固定か、毎回変わるか
・乗船する船舶の船名|船齢
・転船はないか
・月間仮バースの回数
・燃料はA重油|C重油、またはブレンドか
・食事は各自か、それとも皆で作るのか
・休暇中の給料は変わらないのか、それとも下がるのか
・現在の船員の年齢etc
失敗しない船会社の選び方|必ず訪船する
船会社を選ぶ時にはいくつかポイントがあります。
結論から言いますと、失敗しないためには必ず訪船することです。
ほとんどの人が、一度も自分が乗船する船を見ずに又はどんな人が乗っているかもわからずに就職を決めてしまいます。
下調べせずに船会社を決めるなんてガチャをひいているのと一緒です。
初めて乗る船は特に重要なので、気をつける点を見ていきましょう。
船会社の選び方|訪船時のポイント
実際に船会社にアポをとって「一度船を見学させてください」と言ってみましょう。
【訪船時に見るポイント】
- 船の雰囲気(人間関係)
- 船内の清潔さ
- 船外の状態(錆び等)
- エンジンルーム
船の雰囲気(人間関係)
船の退職理由のほとんどが人間関係です。
なんだか船員間で違和感を感じるようなら、少し気をつけた方がいいです。仕事上危険な作業をすることもあるので、強い言葉で話していても安全に対しての緊張感であれば問題ないです。
僕はかなり忙しい船に乗っていましたが、人がよかったのが幸いでした。人間関係がいいと不思議と肉体的にも精神的にも辛くないものです。
船内の清潔さ
ここでのポイントは、綺麗さというよりも整理整頓されているかです。
船内各所、物や書類等はしっかり整理されているかを見ましょう。船内の清潔さを見ればどんな人が乗っているかもわかります。
船外の状態
錆びだらけの船をよく見かけますが、
- サビ打ちする時間もないほど忙しい
- 頻繁に人が入れ替わる|派遣船員が多い
の2つの理由が多いです。ドッグ前等であればわかりますが、あまりに錆び打ちされていない船は注意した方がいいですね。
エンジンルーム
エンジンルームも同じく綺麗さよりもしっかりと工具が並べられているか、整理整頓されているか、その辺りを見るようにしましょう。
整理整頓がしっかりされていて、船内の雰囲気はいいかをチェック
その日1日で船の雰囲気を感じるのはやはり難しいと思いますので、この船で働きたいなという自分の直感でいいです。2〜3隻回り基準を作ってもいいかもしれません。注意点としては、同じ船会社でも船によって雰囲気やルールが違うということです。
船会社を選ぶ時のチェック項目
船会社を選ぶ際に特に重要は項目は下記の3つです。
- 主要航路
- 月間航海数
- 休暇日数
主要航路
船には定期航路船、不定期航路船というものがあり、どちらの船に乗るかで休みや行ける場所が変わってきます。
定期航路船は毎回同じ港を行き来するので行ける場所が決まっています。不定期航路船は荷物の状況や他の船舶の状況によって、次に行く港が変わります。なので旅好きであれば不定期航路船がおすすめです。
船種としては、危険物積載船は危険物を積んでいると基本仮バースができません(一部除く)。
その他、上級免許を取得する為には乗船履歴をつけなければならないので、航路を走らない平水の船などは注意が必要です。
- 定期航路→一定区間を行き来する。東京←→大阪間など
- 不定期航路→特に定まっていない。荷物の状況や、他の船舶の動静によって運ぶ荷物が決まる。東京、名古屋、神戸、大分など、毎回荷役場所が変わる。
月間航海数
忙しい船とはどんな船か、それは単純に航海数が多い船です。
航海数は、荷物を積んで揚げる→その1工程を1航海と数えます。一ヶ月に15航海超えるような船なら毎日荷役をしている、もしくは1日で積み揚げする回数が多いということです。
月20航海する船に乗ったこともありますが、めっちゃしんどいです。月9〜12航海ぐらいがちょうどいいかなと思います。
休暇日数
一番気になるのは休暇日数ではないでしょうか。
人員不足により休暇がうまく回っていない船も多いです。異常に勧誘してくる船には気をつけた方がいいですね。
休暇以外にも仮バース(船を岸壁につけての休み)が月にどれくらいあるのかも確認しましょう。
※人員不足によって早く入社させようと、仮バースの回数を盛ってくる場合があるので参考程度にした方がいいです。
その他にも給料などいくつかチェックする項目はありますが、上記の3つは特に確認しておくと良いです。
▼船種について詳しくは下記事参考
僕が実際に船会社を選ぶときに確認する点
- 積む荷物|ばら積船か専用船か
- 荷役後の洗い物はあるのか(洗い物手当はあるのか)
- 荷役は船側で行うのか、丘側で行うのか
- 夜間荷役はあるのか
- ワッチ時間帯は固定か、毎回変わるか
- 乗船する船舶の船名|船齢
- 転船はないか
- 月間仮バースの回数
- 燃料はA重油|C重油、またはブレンドか
- 食事は各自か、それとも皆で作るのか
- 休暇中の給料は変わらないのか、それとも下がるのか
- 現在の船員の年齢etc
時間とタイミングがあえばドッグ訪船も◎
ドッグとは分かりやすくいうと、車でいう車検のことです。
これはもちろんドッグのタイミングや会社の許可次第ですが、ドッグ中に訪船するのもありです。実際に学生の方が夏休みを利用して来たことがありました。
船のドッグがどんな感じなのかもわかりますし、就職前の方にはかなりの経験値になるはずです。
もちろん、作業の邪魔にならないように最善の注意を払いましょう。
失敗しない船会社への就職|転職の方法まとめ
- 失敗しない船会社の選び方
・必ず訪船する!
- 訪船時に見るポイント
・船の雰囲気(人間関係)
・船内の清潔さ
・船外の状態(錆び等)
・エンジンルームetc
- 船会社を選ぶときのチェック項目
・主要航路
・月間航海数
・休暇日数etc
- 僕が船会社を選ぶときのさらにチェックする項目
・積む荷物|ばら積船か専用船か
・荷役後の洗い物はあるのか(洗い物手当はあるのか)
・荷役は船側で行うのか、丘側で行うのか
・夜間荷役はあるのか
・ワッチ時間帯は固定か、毎回変わるか
・乗船する船舶の船名|船齢
・転船はないか
・月間仮バースの回数
・燃料はA重油|C重油、またはブレンドか
・食事は各自か、それとも皆で作るのか
・休暇中の給料は変わらないのか、それとも下がるのか
・現在の船員の年齢etc
その通り!何度も言うけど、就職する船会社を選ぶときには必ず訪船すること。
せっかく頑張って海技士の免状を取得した船員が、初めに乗った船で嫌な思いをして辞めてしまうことが多い。訪船してあらかじめ船の雰囲気を掴んでおくことでそういったリスクを少しでも減らせるんだ。
自分が働く職場をしっかりと見極めて、気持ちよく仕事をしよう!
船乗りのなり方が気になる人は下の記事も見てみてね!
ではでは、ごきげんよー!!