By ナオ船長
- 初めての挨拶の重要性
- 初乗船時の挨拶のコツ
- 船乗りの様々な挨拶
船乗りの挨拶|結論
- 初めての挨拶の重要性
・初乗船時の挨拶はその後の船上生活を左右するといっても過言ではない - 初乗船時の挨拶のコツ
・「メラビアンの法則」と「返報性の原理」を使う - 船乗りの様々な挨拶
・旗での挨拶|「UW」→ご安航を祈る
・別れの挨拶|ごきげんよう
船乗りの最初の仕事は挨拶から
挨拶は基本中の基本。
特に初乗船時の挨拶はその後の船上生活を左右するといっても過言ではありません。相手から言われる前に確実にこちらから挨拶をすることが重要です。
その後も朝の挨拶、食堂で顔を合わせたとき、その他すれ違ったときなどには「お疲れ様です」と声をかけることで、いい人間関係を築けます。
初乗船時に挨拶をするときのコツ
第一印象を決める割合は「メラビアンの法則」によると
- 視覚(見た目)|55%
- 聴覚(声・話し方)|38%
- 言葉(内容)|7%
となるそうです。なのでこれにそって、
- 服装をしっかりし、笑顔で
- はっきり、大きな声で
- よろしくお願いします!
と挨拶すれば完璧です。
これから四六時中顔を合わせることになるので、これは全ての乗組員に確実に行うことが重要です。たまに自分にだけ挨拶がなかった、ということを気にする人がいて悪く言われることがあります。
それと、初乗船時には菓子箱を持っていくといいかと思います。
地元の名産でもいいですし、ぶっちゃけコンビニに売っているクッキーの詰め合わせとかでもいいです。船には年齢層が高い人達が多いので、そういったことを気にする人もいます。
めんどくさいなーと思うかもしれませんが、1000円そこらで人間関係が少しでもよくなるなら安いものだと思います。これから仕事を教えてもらう立場としての気持ちを表す意味でもいいですね。(”メラビアンの法則”と”返報性の原理”の合わせ技)
返報性の原理(法則)|人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになるという心理作用のことです。
挨拶は船内だけでなくもちろん港湾荷役関係者にも
上記の挨拶は港湾関係者にも確実に行うことをおすすめします。
案外こういったコミュニケーションから事故や行き違い勘違いを防げると考えています。日々、しっかりと挨拶をすることで自ら働きやすい環境を作っちゃいましょう。
気持ちよく仕事をするためのシンプルな方法ですね。
船乗りの様々な挨拶
旗での挨拶
船には信号旗というものがあり、A〜Zまで26個の一字信号と、二つを組合わせた二字信号があります。この中でも「U」「W」を組み合わせた「UW」は「ご安航を祈る」という意味になります。
海上で2隻の船がすれちがう時に、互いに相手の船の安全を願ってこの「UW」を掲揚することがあります。
別れの挨拶
このブログでも締めとして最後に出てくる船乗りの別れの挨拶「ごきげんよう」。
帆船では登檣礼(とうしょうれい)といって、帆船の出航時に船員を帆桁(ヤード)などに配置して、見送りに来た来客に対する謝礼を行います。
「脱帽」「ごきげんよう」の号令に合わせ、全員で「ごきげんよー!!」と発声しながら帽子を振り、これを3回繰り返したあと「着帽」してマストから降りていきます。
もし港近くに帆船が停泊していたら、出航日を聞いてぜひ見に行っていただきたいです。圧巻です。
船乗りの挨拶|まとめ
- 初めての挨拶の重要性
・初乗船時の挨拶はその後の船上生活を左右するといっても過言ではない - 初乗船時の挨拶のコツ
・「メラビアンの法則」と「返報性の原理」を使う - 船乗りの様々な挨拶
・旗での挨拶|「UW」→ご安航を祈る
・別れの挨拶|ごきげんよう
挨拶ってそんなことかと思うかもしれないけど、船上ではとても重要なことの一つなんだ。
海上では些細なミスが大きな事故につながることがある。普段から声を掛け合って船員間のコミュニケーションをとり、お互いの信頼を深めておきたいね。
挨拶をしないことで自ら働きづらい環境を作ってしまうから、挨拶をしっかりして自ら働きやすい環境を作っちゃおう!
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ではでは、ごきげんよー!!