By ナオ船長
- 船酔いをする原因
- 船酔いのサイン
- 船酔い対策14の方法
船酔い対策|結論
- 船酔いをする原因
・船酔いは「視覚から入ってくる情報」と「体の揺れを感じる三半規管の情報」との間にズレが生じることでおこる
- 船酔いのサイン
・眠くないのに「あくび」が出る
・お腹がいっぱいではないのに「ゲップ」が出る
- 船酔い対策14の方法
・睡眠が一番大事|船に乗る前日はよく寝よう
・自分にあったサイズの衣類、装飾品を選ぶ
・極端な空腹は避ける。逆に食べ過ぎもNG
・炭酸飲料は飲まない
・乗船前に飲酒をしない
・氷をできる限り長く、ゆっくり口の中で溶かす
・ミントを摂取する、ガムを噛む
・生姜を摂取する
・歌を歌う
・海面のギラギラを抑えるサングラスを着用する
・酔い止めを飲む。おすすめはアネロン。長時間効果が持続する
・排ガス、オイル、タバコなどの臭いのする場所は避ける
・ツボを押す、船酔いグッズの使用
・自己暗示
船酔い対策はまず、船酔いを知るところから
船酔いのメカニズム
船に乗っていると、自分は動いていないのに周りの景色は動いていきます。
すると「視覚から入ってくる情報」と「体の揺れを感じる三半規管の情報」との間にズレが生じます。
そのズレた状態を脳が不快だと感じます。すると副交感神経が活発になり、胃液などが過剰分泌され、吐き気などを引き起こします。これが船に酔っている状態です。
船酔いのサイン
船酔いは急にくるものではなく、気持ち悪くなる前兆として下記の2つのようなサインが出始めます。
- 眠くないのに「あくび」が出る
- お腹がいっぱいではないのに「ゲップ」が出る
これらのサインが出始めたらすぐに船酔い対策をしましょう。事前に対策をする方がもちろん良いですが、この時点でもまだ間に合いますのでご安心を。
船酔い対策14の方法
1、睡眠が一番大事
船に乗る前日は8時間は寝ましょう。睡眠不足や疲労、体調不良などはもっとも船酔いしやすい状態です。
2、自分にあったサイズの衣類、装飾品を選ぶ
身体の締め付けは船酔いの原因になります。ストレッチなど、身体を動かして血液循環を促すことも効果的な対策ですので、自分に合ったサイズの衣類を着用して乗船しましょう。
3、極端な空腹は避ける。逆に食べ過ぎもNG
吐きそうだからと言って何も食べないのは逆にNGです。空腹時にこそ胃は収縮し動きます。しっかりと食事をとって、6〜7分目に抑えましょう。
4、炭酸飲料は飲まない
炭酸飲料は胃をさらに刺激するため、船酔いを悪化させます。冷たい水、お茶、スポーツドリンクなどが良いです。
※柑橘系の飲料も胃酸の分泌を促すため酔いやすくなります。なので飲まないことをおすすめします。
5、乗船前に飲酒をしない
飲酒は三半規管がにぶり異常を感じにくくするため、船酔いに効くと言われていますが、酔い止めとの相性が悪く余計に体調が悪くなる恐れがあります。
6、氷をできる限り長く、ゆっくり口の中で溶かす
口の中に氷を含むことで氷の冷たさが口内の交感神経を強く刺激し、副交感神経の働きが抑えられ胃液の過剰分泌が収まります。これはかなり有効で乗り物酔い、二日酔い、気分が悪い時にぜひお試しください◎
※なんども出てきますが、船酔い=胃液の過剰分泌ということなので、なるべく胃を刺激しないことがキモです。
7、ミントを摂取する、ガムを噛む
船酔い防止アイテムの王道。Fisherman’s Friendというキャンディーは船酔いにかなり効果があります。
うぉ!タイのコンビニに「Fisherman’s Friend」が置いてあるとは!
漁師の友と言うだけあってこれのミント味は船酔いによく効きますが、かなり強烈な味です(口の中が痛いくらいの爽快感)
袋はジップ付きなので持ち運びも◎
※一袋 38THB=¥127 pic.twitter.com/kyKug6kKGT— ナオ🚢ノマド航海士 (@naosuke_ship) August 6, 2018
そしてガムを噛むことによる脳の覚醒効果も船酔いの予防に繋がります。
これもまたミント系がいいです。クロレッツなどのミントが強めなのがおすすめです。
8、生姜を摂取する
生姜の香りには、自律神経の乱れを整える働きがあります。自律神経の役割の一つとして、消化器の活動を調整するというものがあります。つまり、胃が過剰に活動するのを抑制するのに繋がります。
9、歌を歌う
科学的根拠はありませんが、個人的にはかなり効果がありました。軽度の船酔いの場合、誰かと会話をするのも気がまぎれるのでありです。
10、海面のギラギラを抑えるサングラスを着用する
海面の光反射など目からの刺激を抑え、視覚からくる船酔いに効果的です。
ポータブルゲームなども視覚の刺激や混乱を引き起こすので、船酔いのサインが出始めたらいったんやめるのが無難です。
11、酔い止めを飲む。おすすめはアネロン。長時間効果が持続する
僕がおすすめしたい船酔い薬No,1はアネロンです。これが無かったら今頃僕は船に乗っていなかったでしょう。
エスエス製薬さん本当にありがとう!
そろそろエスエス製薬からCM依頼がきてもいいころなんだが、、 pic.twitter.com/PnPqeH9jEf
— ナオ🚢ノマド航海士 (@naosuke_ship) March 30, 2018
↑毎回乗船時にお供してくれるアネロン兵達
12、排ガス、オイル、タバコなどの臭いのする場所は避ける
横にならなければならないほどの辛い状態でなければ、新鮮な空気が吸える外に行くのがおすすめです。風の当たる場所を選び、なおかつ排ガス、オイル、タバコの匂いがしない場所に移動しましょう。
そしてなるべく遠くの景色を見ましょう。遠くを見ることで三半規管のバランス感覚を正常にすることができます。
場所という点では、水面に近く船の中心から少し後ろ側が揺れにくい場所となります。
13、ツボを押す、船酔いグッズの使用
身体にはいくか乗り物酔いに効くツボがあります。特に手に多いです。
その中でも特に効きやすいところは手首から指3本分の「内関」という場所です。
↓グッズもあります
船酔いに効く”SEA BAND”をご存知でしょうか❓手首にある内関というツボを刺激すると酔いがやわらぐ様です🐳私自身船酔いする航海士なので、試しにつけてみたら気持ち楽になったので、時化た時などにつけてます🌀もちろん個人差はありますが、船酔いに悩まれている方、試してみる価値あり?! pic.twitter.com/fLMSyveZbT
— ナオ🚢ノマド航海士 (@naosuke_ship) July 12, 2017
※ツボではないですが、親指の第一関節を強く噛むと、視覚、聴覚以上に痛みの刺激が脳に伝わり酔いがやわらぎます。
14、自己暗示
最後は自己暗示です。冗談ではなく正直船酔いは気持ちの問題も大きいです。
自分は酔わない!と強く思うことも効果があります。
航海士|機関士が他にどんな船酔い対策をしているのか聞いてみたよ
まとめ|自分なりの船酔い対策を作っていく!
- 船酔いをする原因
・船酔いは「視覚から入ってくる情報」と「体の揺れを感じる三半規管の情報」との間にズレが生じることでおこる
- 船酔いのサイン
・眠くないのに「あくび」が出る
・お腹がいっぱいではないのに「ゲップ」が出る
- 船酔い対策14の方法
・睡眠が一番大事|船に乗る前日はよく寝よう
・自分にあったサイズの衣類|装飾品を選ぶ
・極端な空腹は避ける。逆に食べ過ぎもNG
・炭酸飲料は飲まない
・乗船前に飲酒をしない
・氷をできる限り長く、ゆっくり口の中で溶かす
・ミントを摂取する、ガムを噛む
・生姜を摂取する
・歌を歌う
・海面のギラギラを抑えるサングラスを着用する
・酔い止めを飲む。おすすめはアネロン。長期間効果が持続する
・排ガス、オイル、タバコなどの臭いのする場所は避ける
・ツボを押す、船酔いグッズの使用
・自己暗示
僕が船に乗りたての頃は、出航時に船と陸とを繋ぐロープが離れた瞬間に気持ち悪くなるほどだったよ。。
今思えば「船=酔う」という思い込みから酔っていたのかもしれないね。
上記の項目を効くと思って片っ端から試してみてね!そしてこんなことをした時は酔わなかったというものを自分なりに作っていくことをオススメするよ!
船乗りのなり方が気になる人は下の記事も見てみてね!
ではでは、ごきげんよー!!