By ナオ船長
船乗りにとって最大のイベントは下船と言っても過言ではない!いくつもの航海を乗り越え、待ちに待ったこの日。今回は船乗りの下船について見ていこう!
- 下船までの流れ
- 下船前にやること
- 下船当日の流れ
※ここでは内航船に絞らせていただきます。外航船はまた違ったスタイルとなります。
- 内航船とは日本国内のみを航海する船のこと
- 外航船とは海外航路を航海する船のこと
船乗りの下船|結論
- 下船までの流れ
・会社から船へ連絡
・船長から下船日を告げられる(7〜3日前)
・交代船員(休暇中)へ連絡がいく
・下船準備(3日前)
・下船 - 下船前にやること
・自室清掃
・洗濯
・引き継ぎメモ作成
・持ち物をまとめるetc
- 下船当日の流れ
▶︎【海上】
・朝ごはん|食後→自分のコップや箸を片付ける
・荷役準備
▶︎【陸上】
・着桟(すでに交代船員が岸壁で待機している)
・荷役開始(船によるがここまでは行う)
・交代船員との引き継ぎ
・自室に戻り着替える
・自室冷蔵庫のストッパー、その他全て確認
・下船!!!
・駅までタクシーまたは代理店が送ってくれる(領収書は必ず保管)
・新幹線、飛行機等で自宅へ
船乗りの下船
下船までの流れ
- 会社から船へ連絡
- 船長から下船日を告げられる(7〜3日前)
- 交代船員(休暇中)へ連絡がいく
- 下船準備(3日前)
- 下船
休暇管理は会社によって様々ですが、
- 船内で船長が管理して休暇を伝える場合
- 会社がしっかり管理してFAX等で送られてくる場合
があります。定期航路船であれば乗船日まで告げられますが、不定期航路船は休暇の終わり頃に乗船日の連絡がきます。
- 定期航路→一定区間を行き来する。東京←→大阪間など
- 不定期航路→特に定まっていない。荷物の状況や、他の船舶の動静によって運ぶ荷物が決まる。東京、名古屋、神戸、大分など、毎回荷役場所が変わる。
休暇時の下船場所
休暇時の下船場所は荷役時の岸壁また仮バースの岸壁になります。定期航路の船は毎回同じ港を行き来するので下船場所は決まっていますが、不定期航路の船は毎回下船場所が変わります。
僕は不定期航路の船に乗っていたので、毎回どこで降りられるのかを楽しみにしてました(観光目当て)
▶︎仮バース|船を岸壁につけての休みのこと。
自宅までの交通費
乗下船時の自宅と船舶間の交通費は基本会社が負担してくれます。(一部限りでない)
下船準備(3日前〜)
【下船が決まったらやること】
- 自室清掃
- 洗濯
- 引き継ぎメモ作成
- 持ち物をまとめる
自室清掃
下船日が決まったが3日前くらいから自室の掃除を行います。
船は限られた部屋数のなかで船員を回していくので、部屋も毎回変わることがあります。次の人の為にも壁や送風機等も綺麗に掃除します。
洗濯をする
前日に一気に回して行くと下船日に間に合わないことがあるので、これも早めに行います。終わったものからキャリーバック等にどんどん詰めていきます。
引き継ぎ書作成
次に乗船してくる船員にむけての引き継ぎ書を作成します。機関部であれば作業記録簿やその他特記事項など。
持ち物をまとめる
休暇中に健康診断、免状の更新がある人は、管理している船長から忘れずに受け取っておきます。
部屋が変わる場合は荷物をダンボールに入れて、次の乗船まで船内で保管します。部屋が変わらない場合はそまままで良いので、バッグ一つで下船できます。
船乗り下船|当日の流れ
それでは実際に当日はどんな感じで下船するのか見ていきましょう!
【海上】
- 朝ごはん|食後→自分のコップや箸を片付ける
- 荷役準備
【陸上】
- 着桟(すでに交代船員が岸壁で待機している)
- 荷役開始(船によるがここまでは行う)
- 交代船員との引き継ぎ
- 自室に戻り着替える
- 冷蔵庫のストッパー、その他全て確認
- 下船!!!
- 駅までタクシーまたは代理店が送ってくれる(領収書は必ず保管)
- 新幹線、飛行機等で自宅へ
下船時に気をつけること
陸に降りるまで気を抜かない!
船から陸に飛び降りる際に、足をひねって骨折った人がいます。本当に最後まで気を抜かないようにしましょう。
せっかくの休暇がすべて入院なんてことになったら元も子もありません。
降りる際にものを落とす
これも陸に降りる際なのですが、携帯を海に落とした人もいます。休暇に入っていきなり携帯の契約から始めないといけませんね。。
何よりも携帯の中に入っていた海の写真データが一番ショックとなります。
服装に注意!
乗船時には夏でも下船時には冬になっている場合もあります。持っていない場合は、あらかじめ仮バースの時などに服を買っておくといいですね。
陸酔いに注意
陸酔い(おかよい)とは長時間船に揺られたことにより、船に降りた(陸に上がった)あとも体が揺られているように感じること。
長期間乗船している漁師や航海士などがなりやすく、めまいや吐き気などの症状が起きます。船で揺られる生活ゆえに揺れていることが普通と感じてしまい、揺れていない陸が逆に異常と感じてしまうのですね。
おまけ|台風などの荒天により下船が伸びる
下船当日、まさかの荒天で船を岸壁につけられないなんて時もあります。あの時のショックは計り知れません。
待ちに待った船乗りの休暇
船乗りの職場は、船の上という特殊な環境です。時に生活が不規則になり精神的にもタフさが必要となります。なのでしっかりと休暇中はリフレッシュすることが大切です。
メリハリをつけることも忘れてはいけません。休暇初日はテンション爆上がりですが、乗船日は週末明けの月曜日の比にならないくらい憂鬱になることもあります。
船乗りの下船|まとめ
- 下船までの流れ
・会社から船へ連絡
・船長から下船日を告げられる(7〜3日前)
・交代船員(休暇中)へ連絡がいく
・下船準備(3日前)
・下船 - 下船前にやること
・自室清掃
・洗濯
・引き継ぎメモ作成
・持ち物をまとめるetc
- 下船当日の流れ
▶︎【海上】
・朝ごはん|食後→自分のコップや箸を片付ける
・荷役準備
▶︎【陸上】
・着桟(すでに交代船員が岸壁で待機している)
・荷役開始(船によるがここまでは行う)
・交代船員との引き継ぎ
・自室に戻り着替える
・自室冷蔵庫のストッパー、その他全て確認
・下船!!!
・駅までタクシーまたは代理店が送ってくれる(領収書は必ず保管)
・新幹線、飛行機等で自宅へ