By ナオ船長
- 船乗りの視力適性基準
- 船の仕事ではメガネとコンタクトどちらがいい?
- シーン別|メガネとコンタクトレンズの使い分け
- 視力矯正手術の注意点
船乗りの視力|結論
- 船乗りの視力適性基準
・海技士(航海)→各眼0.5以上
・海技士(機関)→両眼で0.4以上
・海技士(通信・電子通信)→各眼0.4以上
- 船の仕事ではメガネとコンタクトレンズどちらがいい?
・両方 - シーン別|眼鏡とコンタクトレンズの使い分け
・雨天時|コンタクトレンズ
・錆打ち作業時|眼鏡
・航海中|どちらでも
- 視力矯正手術の注意点
・暗所で光が滲んで見えたり、極端に眩しく見えたりするハロ・グレアという現象が矯正術後には発生しやすい。航海士にとってはワッチ(見張り)に影響が出る可能性があるので注意
船乗りの視力適性基準
大型(海技士)|小型の身体適性については国土交通省により下記のような基準があります。
▶︎視力(五メートルの距離で万国視力表による。) ※矯正視力可。
・海技士(航海)→各眼0.5以上
・海技士(機関)→両眼で0.4以上
・海技士(通信・電子通信)→各眼0.4以上
▶︎色覚 船舶職員としての職務に支障をきたすおそれのある色覚異常がないこと
▶︎視力(五メートルの距離で万国視力表による。) ※矯正視力可。
次のいずれかに該当すること。
①各眼0.5以上
②一眼の視力が0.5以上に満たない場合であっても、他眼の視野が左右150度以上で あり、かつ、視力が0.5以上
→参考
眼鏡|コンタクトレンズは必ず予備を持とう!
矯正が必要な人は、乗船の際に必ず予備を持ちましょう。
万が一メガネを海に落としたり(経験あり)、メガネをつけたまま寝返りをうって壊してしまった場合(経験あり)仕事ができなくなってしまいます。
眼鏡は転落防止のバンドを付けたり、コンタクトレンズは少し多めに持っていくと安心です。
シーン別|眼鏡とコンタクトレンズの使い分け
眼鏡やコンタクトは天候や作業によって使い分けるのがおすすめです。
雨天時
▶︎コンタクトレンズ
雨の日はコンタクトがいいですね。
メガネだと雫がレンズについたり曇ったりで視界が悪くなるので作業中は危ないです。僕も雨の日はコンタクトをしています。
錆打ち作業時
▶︎眼鏡
錆び打ちをするときは、目を保護するためにゴーグルやメガネを着用します。
鉄粉や小さな破片によりメガネのレンズが傷ついてしまうので、錆び打ち用の安いメガネを一つ用意しておくといいでしょう。
錆び打ち→船体の錆びている個所をチッピングハンマー(先が平たいハンマー)や電動タガネで叩き取り除く作業
航海中
▶︎眼鏡|コンタクトレンズ
航海中はどちらでもOKですが、航海士はサングラスをすることがあるので、
- コンタクト
- 度付きのサングラス
- メガネにサングラスレンズを取り付けるタイプ
- メガネをしたままかけられるサングラス
などで対応しましょう。
僕の乗船時の持ち物
- 普段使いのメガネ
- サビ打ち用メガネ
- 雨天時用コンタクト1day(15日分)
- 洗浄液|小さいサイズ
- 目薬×2
コンタクトレンズは2weekのものより1dayの方がオススメです。
船にもよりますが、荷役作業中に出るホコリや細かい砂によってコンタクトがすぐにダメになってしまいます。特にガット船(砂、砂利)でコンタクトを使用していたときは、洗っても洗ってもなんだか目がゴロゴロしていたのでそれから使い捨てに変えました。
船乗りが視力矯正手術を受ける場合|メリット、デメリットをよく理解しよう
目が悪い人が一度は夢見る視力の回復。僕も一度、視力矯正手術について興味を持ち調べたことがあります。
当然メリットとデメリットがあり、船乗りの場合、術後に発生しやすいハロ・グレアに気をつけなければならないと思いました。これは暗所で光が滲んで見えたり、極端に眩しく見えたりする現象です。
機関士には問題なさそうですが、航海士はワッチ(見張り)の際にハロ・グレアの影響が出る可能性がありますよね。
手術については、はじめに受ける適性検査の結果で、
・レーシック(角膜をレーザーで削り角膜のカーブを変えることで矯正する)
・ICL(目の中に小さなレンズを移植して矯正する)
など、自分に適した矯正手術が分かります。※そもそも受けられない可能性もある
気になった方は眼科専門医の診察を受けてみるといいでしょう。情報を集めて矯正手術のメリット|デメリットをよく理解することが大切です。
船乗りの視力|まとめ
- 船乗りの視力適性基準
・海技士(航海)→各眼0.5以上
・海技士(機関)→両眼で0.4以上
・海技士(通信・電子通信)→各眼0.4以上
- 船の仕事ではメガネとコンタクトレンズどちらがいい?
・両方 - シーン別|眼鏡とコンタクトレンズの使い分け
・雨天時|コンタクトレンズ
・錆打ち作業時|眼鏡
・航海中|どちらでも
- 視力矯正手術の注意点
・暗所で光が滲んで見えたり、極端に眩しく見えたりするハロ・グレアという現象が矯正術後には発生しやすい。航海士にとってはワッチ(見張り)に影響が出る可能性があるので注意
僕もスマホやPCの長時間使用でかなり目を酷使してる気がするな。。今日から気をつけよう!
船乗りのなり方が気になる人は下の記事も見てみてね!
ではでは、ごきげんよー!!